宗像の里山を再生し、すべての基盤となる水源を次世代へ。 今、それぞれができることを・・・

宗像の里山と釣川水系について

・宗像には大きな山岳がないため、河川が釣川水系一本のみという地理的特性があります。このため古来より山間部と田畑、河川および海への栄養供給のため先人の方々が大切に里山機能を維持してきたお蔭で、海山の幸、田畑からの恵みを受けてくることができました。

・ところが現在、このまことの知恵と一致協力して遺されてきた財産としての自然が林業、農業の経営難と衰退から根本より破壊されつつあります。自然が豊かでかつ安心安全な住環境、食糧、諸産業もすべて周囲の山林からの貴重な水源が最も重要な基盤となっているのに、それが破壊されようとしているのです。

・宗像里山の会は、現状に重大な危機を感じた一部有志により平成17年に、まずは侵入孟宗竹の駆逐最優先に活動が開始されました。そしてこれに賛同された皆様がさらに集まり、2年後に大型粉砕機導入等の為NPO法人として新たな段階にはいりましたが、本年3月末日をもってその役割を一旦終えることとなりました。NPO法人は解散となりましたが、主要な実際の活動と体制は新たに発足した本会にそのまま引き継がれ、今に至っております。

当団体の特徴とホームページについて

・当団体の大きな特徴は活動の主体が竹の伐採を中心とした、実作業の遂行部隊であるということです。 もとよりボランティア団体として許される限度の保険加入等への対応を行ってはいるものの、これまで大きな事故やけがもなく15年を経て活動を許されていることは会員個々の安全優先の意識と相互の固い信頼のたまものであり、さらには宗像の神々諸仏のご加護のお蔭でもありましょう。

・当ホームページは2017年に登録された世界遺産をもつ宗像地区を古(いにしえ)より綿綿と受け継がれてこられた先人と地域の皆様および今、荒廃する里山の復活再生を願って立ち上がられた方々の活動への深甚なる敬意と感謝を表するとともに、NPO法人十周年という節目に、活動開始以来の実績や諸情報をウェブ用コンテンツへと集約し、法人解散のあと今後もその精神と尊い意志を引き継き、次の世代にも役立ち活用していただくことを願って公開運用するものです。

NPO法人期間中にご支援ご協力いただきました諸官庁またボランティア団体のご関係者、また本会のイベント等にご参加いただきました市民の皆様に心より感謝申し上げますとともに、何卒これからも皆々様の温かいご理解とご支援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。